2005年12月29日

刺繍そのほか

いわゆる「亜麻色」の布に、花や鳥などの自然のモチーフが刺繍されています。ロシアでは、白や亜麻色の布にこのような赤を基調とした糸で刺繍した作品をよく見かけます。その主題は花や鳥、馬などが中心で、独特の装飾文様と組み合わせて軽快で愛らしい世界を作り出しています。
エプロンやテーブルクロス、なべつかみなどの日用品に施されたこれらの刺繍は、長い冬の間、せめて家の中だけでも春を感じたいと願った女性たちの心の現われなのかもしれません。



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これはモスクワの北西167kmに位置するトヴェリ市のなべつかみ。おとぎ話に出てきそうな鳥ですね。




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こちらは白海沿岸の都市アルハンゲリスクの刺繍です。なべしきですが、上に熱いおなべを置くのはちょっとかわいそうに思えるくらいかわいいです。壁にかけてお部屋のインテリアにしてもいいですよね。



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会社のロゴマークもとてもキュート。ロシアの娘さんたちが刺繍をしている姿が素敵にデザインされています。
posted by シュト at 14:36| Comment(1) | TrackBack(1) | リネン(亜麻)製品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月28日

ロシアのリネン2

ヴォログダのレース


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ロシア北方の都市、ヴォログダ市を中心に作られています。亜麻糸で編まれたとても繊細で美しいレースです。特にその薄さが特徴的で、まるで紙のようにひらひらとしています。

ヴォログダ市はモスクワの北西部約600キロメートルに位置する古い町です。ヴォログダ市の歴史は12世紀に始まりますが、今日まで北方の古い伝統文化を守り続けてきました。その中でも高い芸術性、豊かな装飾性、技術の高さで知られているのがヴォログダのレースなのです。

今日伝わっている最も古いヴォログダのレースは17世紀のものです。金糸や銀糸で編まれたレースは、主に上流階級を中心に世俗服、教会の儀式服などを飾ってきました。19世紀半ばには農業の副業として固定し、最初は数百、後には数千の職人がヴォログダ州の都市周辺に存在していたといいます。

20世紀初頭に、ヴォログダのレースは芸術的でスタイリッシュな線、緊密な平打ち編みにより実現された薄さ、軽快な格子編みで構成された図案など、その独自性を確立しました。豊かで多様な図案、緊密で軽快な輪郭線、存在感のある形、花のモチーフの多用などが、伝統的なヴォログダのレースの特色です。

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まるで雪の結晶のようなドイリー。まさに芸術品です。

大きなものでは、一番上にご紹介したようなマント、ブラウスやジャケット、テーブルセンターや子供の服もあります。ただこういう大きな作品は、作るのにものすごく時間と手間がかかるのでちょっと高価です。


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こちらはシュトが市場で買ったドイリー。直径19cmほどのものです。このくらいになるとお手ごろ価格です。形がとても気にいっています。

いかがですか、ヴォログダのレースの世界。ぜひあなたのご感想を聞かせてください。

※ここにご紹介したの写真のレースの色はみんな白ですが、天然の亜麻糸の色を生かした作品もたくさんあります。
posted by シュト at 01:59| Comment(0) | TrackBack(0) | リネン(亜麻)製品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年12月26日

ロシアのリネン

最近は本屋さんで「リネン」を扱った本や雑誌をよく見かけるようになりました。リネンのキッチンクロスやテーブルクロスなどはとても人気がありますし、生地を購入してハンドメイドのバッグや部屋着を作ったりする方も多いようですね。
実はロシアはリネンの産地の1つ。ロシアでも昔からリネンは生活の中に息づいてきました。


リネンの色

リネンの色といったら、すぐに思い浮かぶのがいわゆる「亜麻色」と言われる淡褐色だと思います。しかしこの天然のリネンの色、いつも同じというわけではありません。栽培した地域、その年の日照時間、どのように収穫したかによって、色が微妙に変わってしまうのです。ただそれがリネンの独特の味わいを生み出しているともいえるでしょう。

さて数年前に「亜麻色の髪の乙女」という曲がリバイバルで流行ました。
ところでこの「亜麻色の髪」ってどんな色をさすかご存知ですか。普通辞書には「金髪のことを指す」というふうに書かれていたりしますが、天然リネンの淡褐色と普通イメージする金髪の色ってちょっと違いますよね。私もずっとどんな色なのかわかりませんでした。
しかしロシアに行って、実は「亜麻色」はロシア人の髪の色だったとわかったのです。

ロシア人の髪の色は、人によって濃淡の差はありますが、まさに淡褐色。光を当てると黄金色に輝きます。ロシアではこの髪の色のことを「русый(ルーシィ)」と呼んでいて、露和辞典を引くと、ちゃんと「亜麻色の髪」と書いてあります。「亜麻色の髪の乙女」はロシア娘だったのかもしれませんね。


РУССКИЙ ЛЁН(ロシアのリネン)

ロシアのリネンは、特に刺繍・レース製品において独特の世界を作り出してきました。
ご存知のとおりロシアの冬は長く、農作業ができないその時期にロシアの女性たちは手仕事に精を出していました。彼女たちは時には愛らしく、また時には芸術品ともいえるような美しい作品を次々と生み出していったのです。

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こちらはリネンのテーブルセンター。
ロシアではこのようなタイプの長い布に刺繍をしたものを良く見かけます。

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刺繍部分のアップです。すべて手編み。独特の技法を使っています。

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こちらは違うタイプの刺繍をほどこしたテーブルセンター。
元気なおばあちゃんの手作りで、本人自ら販売していました。

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刺繍部分のアップ。とても繊細できれいでしょ?

つづく
posted by シュト at 23:39| Comment(0) | TrackBack(0) | リネン(亜麻)製品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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